国土交通省が公開している重ねるハザードマップが凄い-使い方も解説

首都直下地震や南海トラフ地震など、30年以内の発生率が70%を超えていると言われる巨大地震。そうした災害が発生した際に自分の住む場所がどういった被害を受けるのか。事前に調べておくことは命を守ることや、対策を練る上で非常に大切です。

今回は有事の際、自宅がどのような被害を受けるのかを簡単に調べることができるWebサイト、「重ねるハザードマップ」について紹介していきたいと思います。

 

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重ねるハザードマップとは?

重ねるハザードマップは国土交通省が公開しているWebサイトで、住所を入力するだけでその場所で起こりうる災害の大きさを、いろいろな情報を重ねて表示・分析ができるサイトです。

 

わがまちハザードマップとの違い

「重ねるハザードマップ」**は、最新のデジタルデータを用いて、住所の境界を越えてシームレスにリスクを確認できるのが最大の特徴です。

比較項目 重ねるハザードマップ わがまちハザードマップ
提供主体 国土交通省・国土地理院 各市区町村(自治体)
情報の形式 全国のリスクを1つの地図に集約 自治体ごとのPDFや独自サイト
強み 複数の災害リスクを同時に見れる 指定避難場所や避難経路がわかる
おすすめの人 引越し先や広域のリスクを知りたい人 地元の詳細な避難計画を知りたい人

 

情報を「重ねる」ことで見える3つの大きなメリット

重ねることには3つの大きな意味があります。

① 複合災害(ダブルリスク)の早期発見

洪水リスクがない場所でも、土砂災害の危険があるかもしれません。「洪水」と「土砂災害」のレイヤーを重ねることで、**「浸水はしないが、裏山が崩れる可能性がある」**といった死角を排除できます。

② 避難ルートの「死角」を確認できる

「道路防災情報」を重ねるのが隠れた重要ポイントです。

  • 道路冠水想定箇所:大雨の際、アンダーパスなどで水が溜まりやすい場所。

  • 事前通行規制区間:災害時に通れなくなる可能性がある道。 これらを重ねることで、「避難所に向かう道が実は一番危ない」という事態を防げます。

③ 土地の「成り立ち」からリスクの根拠を知る

「地形分類」レイヤーを重ねると、その場所が元々「旧河道(古い川の跡)」だったのか、「干拓地」だったのかがわかります。なぜそこが浸水しやすいのか、地質的な裏付けを確認することで、防災意識がより具体的なものになります。

3. 重ねるハザードマップの基本操作(使い方)

それでは使い方を見ていきましょう。

1.住所を入力

サイトのトップにある検索バーに住所を入力します。

 

2.調べたい災害項目を選ぶ

画面左に表示されているアイコンを選択します。

  • 洪水・内水
  • 土砂災害
  • 高潮
  • 津波
  • 道路防災情報
  • 地形分類

これをクリックすると、マップ上に、想定される被害が重なって表示されます。

渋谷区宇田川町の洪水・内水で調べると

この付近では、最悪の場合、洪水による浸水が発生してその深さが50センチメートル未満になることが想定されています。これは床下浸水に相当する深さです。
周りと比べて低い土地であるなど、危険を感じる場合には、地方自治体からの避難情報などを参考に避難してください。

とのことでした。

 

3.3Dモードでより具体的に調べる

画面右の3Dのアイコンをタップすると航空写真モードに切り替えることができます。指定した場所がどのような被害になるのかをより具体的に見ることができます。

 

まとめ:確認した後の「次のアクション」

「重ねるハザードマップ」で自宅のリスクを確認したら、以下のステップへ進みましょう。

  • 避難場所の特定:「わがまちハザードマップ」で、自治体指定の避難場所を確認する。

  • マイタイムラインの作成:どのタイミングで、どのルートを通って逃げるか家族で話し合う。

  • 備蓄の確認:浸水リスクがある場合は、2階以上に備蓄品を移動させる。

「知ること」は最大の防御です。 ぜひ今すぐ、大切な家族や資産を守るために「重ねるハザードマップ」を開いてみてください。


出典・リンク: 国土交通省 重ねるハザードマップ